立春に旧暦を想う
2/4立春とはいえ、まだ春の気配は無い。
旧暦は季節と連動していたのだが、新暦に変わってから、暦と季節とのずれが目立つようになった。
昨年(2003年)の旧暦2月4日(立春)は新暦では3月6日であり、かなり春めいて春立つにふさわしかった。
今年(2004年)は、旧暦では2月が二回めぐってくる。
旧暦二回目の二月を閏(うるう)二月という。
つまり、今年(2004年)の
旧暦二月四日は 新暦で二月二十四日、
旧暦の閏二月四日は 新暦の三月二十四日である。
閏(うるう)二月の立春は、そろそろ桜の花便りが気になる頃で、立春というにふさわしい。
明治に新暦(太陽暦)が採用されて、旧暦(月暦)は世間ではほとんど省みられないのだが、どっこい、旧暦は現実に生きている
月が地球に及ぼす影響というのが現実にあって、無月(朔日)から三日月、上弦、十三夜、満月、下弦、黒神(こくしん)三日月、そして再び無月(朔日)に変える。その時々の月の世界が、それぞれの働きを持って、地球に、人間に、山河草木に、影響を及ぼしてくる。
神祭りする者は、朔日(旧暦一日)には月次(ツキナミ)祭、三日は三日月祭、そして、上弦祭、十三夜祭、満月祭、下弦祭、黒神(こくしん)三日月祭をお仕えするのである。
ところが、新暦(太陽暦)による祭りは、新暦一日に日次(ひより)祭、月末に宵祭りを行うぐらいであって、月にちなむ祭りの方が断然多いのである。
あなたは今月の満月が新暦で何日になるかご存じですか。
旧暦の動きは、月の動きであり、月の神様は霊魂の根源神である。
新暦とともに、旧暦も意識に入れて暮らしてみてはいかがでしょうか。