【神道01】太陽の新時代(日本神道の新生)
トランスペース研究所の理念を、この一文によって説明致します。
太陽の新時代とは、日本神道の新生の時代を象徴する言葉です。
日本古来の神道が、面目一新して真実日の本の国の神道として躍動する、その時代を太陽の新時代と表現しているのです。
1.新時代の到来
新時代の到来を告げる人たちが地球上に多数現れている。
1-1. 第七劫の時代
ヨガの世界や西洋の霊的指導者たちは、今、第七劫の時代が訪れたといいます。
第七劫とは人類が霊的に完成する黄金時代であると言われます。
アメリカの聖者M・ドリール博士によれば、1956年5月2日をもって、第七劫の時代に突入したとか。
第七劫に突入して半世紀が経つというものの、長い人類の歴史から見れば、それはほんの一瞬であり、第七劫はこれから2000年ほど続くと言われます。その間に、人類はまだまだ成長を遂げて行くのでありましょう。
1-2. アクエリアスの時代
占星術の世界では、今はアクエリアス(水がめ座)の時代であり、水に象徴される賢明さを人類があらわして、統合と調和の時代を作り上げるといわれています。
1-3. 次元上昇(アセンション)
まもなく地球がフォトンベルトにかかり、次元上昇(アセンション)が起こると説くグループもいくつかあります。 その次元上昇(アセンション)に乗れる人々と乗れない人々との選別が、地球的規模で起こるというのです。
このように、世界中でいろいろな人々がいろいろな立場から、新しい時代の到来を感覚しているようです。
2.神界の大変動
2-1. 人間界は変化する
最近数十年間の人間界の変化は、まことにめざましいものがあります。
私が高校生の頃(1960年代)、スパイ映画で主人公がペンシル型の通信装置を使うのをみて大いに驚いたものでした。
しかし、今や、小学生まで携帯を持ち歩いている時代です。
人間の世界は、ますます急速に変化して行きます。
この変化のスピードは幾何級数的に増大し、「十年一昔」と言われていたのは、まさに十年一昔のこととなりました。
人間界はこれほど変化しているのですが、では、神様の世界は変化しないものでしょうか?
神界のあり方は、未来永劫変わらないとお考えでしょうか?
いいえ、そうではありません。
神界も大変動を起こしているのです。
2-2. 神界もまた変化する
宇宙は、絶えざる創造活動の過程にあり、宇宙間あらゆるものは進化変転してゆきます。人間界はもちろん、幽界、霊界、そして神界もまた当然、変化するのです。
墓地が一つあれば、その墓地を司る神様がいらっしゃる。
ところが、めったにないことですが、その土地に墓地の神様よりも霊性高い世界のミタマが人間界に肉体をとって生まれてくることがあります。
そのミタマが死を迎え、亡骸(なきがら)を墓地に埋葬するとします。
そうすると、墓地の司の神様、交代です。
司の神は、その支配を受けるミタマよりも高い世界の存在でなければならないのです。
そこで、亡骸(なきがら)となったミタマよりも高い神界から、新たに墓地の神様が任命され、着任されます。
こういうことが、時に起こるものでありまして、神界のあり方が未来永劫に変化しないなどとはお考えにならないことですね。
最近(人類の長い歴史からみれば最近といえるのですが)、神界にとてつもない大変動が起こりました。
それが今後、人間界に大きく響いてゆくことになります。
すなわち、地球と人類を導いてゆく神様方の布陣が大きく変わったのです。
これまで人類経綸に当たって来られた神界の「内閣」が総退陣され、「新内閣」が誕生したのです。
3.月の時代
3-1. 月の光が人類を導いてきた時代
人類発生以来、今日までの永い人類史を通じて、人類経綸、地球経綸の主座に立っておられたのは、月の神様でございます。
「真如(しんにょ)の月」が、暗闇の時代を生きる人類に、真如の光をもたらして、生きる道を照らしてきたのです。真如の光が、宗教の教えとなって、人間を導いてきました。地球上あらゆる宗教は、例外なく、月神の恵みの光であったのです。
3-2. オオマガツヒの働きを受けて
北極星の下に北斗七星があり、オオマガツヒの神がその主星(柄杓の柄の位置にある星)に神座を於いて、永く人類を統御してこられました。
暗闇の時代を生きる人類は、真如の光を受けながらも、オオマガツヒの働きによって、争乱の歴史を生きてきたのです。
日の本つ国の象徴といわれる天皇家の歴史自体に、血なまぐさい争いの影を落としているのです。
それもこれも、人類を育て導くという神意があってのことでした。 この争乱の歴史の中で、人類はひたすら理性を磨いてきたのです。
4.太陽の新時代、到来
4-1 北斗七星神座の大変動
日垣宮主(ひがきみやぬし)師によれば、昭和五十四年(1979年)三月三日、北斗七星の神座に大変動が起きました。
それまで北斗七星の首座(柄杓の先端)にあって人類を統御しておられたオオマガツヒノ神が退陣され、代わって日神の荒魂(あらみたま)アメノイカツチヒコノ神が着任されたのです。
首座の交代に伴って、他の六星の神々もすべて交代されました。その他、その他、神界の有様は今も大きく動いております。
4-2. 日神が地球経綸の首座に立つ
北斗七星の「新内閣」誕生は、その背後の日神が地球経綸の首座にお立ちになるということの現れでございます。「太陽の新時代」とは、太陽が地球経綸の首座にお着きになる時代でございます。
今、太陽が高々と昇りますと、事情は一変します。・・・。月明かりでは見えなかったものも、太陽の光に照らされて、はっきりと姿を現します。・・・。お月様が地球経綸の首座にお着きになる時代は終わりました。月の光に頼って暗闇の中を生きる時代は終わったのです。代わって、お日様が地球経綸の首座にお着きになります。つまり、夜明けの時代です。
今、太陽の新時代、日の本つ国、日本が神主(しんしゅ)アップダウン構造の奥を見つめ、大和の精神振り起こして地球を整えて行という時代になったのです。
(日本語は神である・日本精神と日本文化のアップダウン構造 昌原容成・著 P.201 )
月が、地球経綸の首座についておられたのが、これまでの歴史でした。
過去の宗教はおしなべて、月神界からの教えでありました。
日の本つ国といわれ、太陽神界直通の国といわれて来た日本に伝わる神道であり神社ではありますが、神道と神社にいわば一枚のベールがかぶされていたと言えるでしょう。
今、時代が改まりまして、太陽が地球経綸の首座にお着きになり、そのベールが取り払われることになりました。以後、日神の光りが全面的に発揮されることになります。
即ち、日本の本質が全面的に発現されることになります。
今、太陽の新時代、神道も大和心も、そして日本列島も日本人も、新生の雄叫びを挙げて魂振り起こす時代でございます。
5.日本の真相が全面発現する
5-1. ベールを被っていた日本
神国日本といわれ、日の本つ国と言われてきた日本でありますが、その日本の大本であるお日様(太陽)がお月様の背後にあって、直接表面へお出ましにならなかったというのが、これまでの時代でございます。
つまり、日本の真相に一枚ベールが被さっていた訳です。
神国日本という伝えはありましたが、現実の歴史において神国日本の姿を充分に現してきたとは申し上げられません。
それはやがて本当に、神国日本を表します、という神約でしかなかったと申し上げるべきでしょう。
5-2. ベールがはがされて日本の真相が全面発現する
今、太陽の新時代が到来しまして、これからは、日本の真相を覆い隠していたベールが次々とはがされて行くことになります。
お月様の真如の光は、闇夜を生きる人間にとってはとてもありがたいものですが、太陽が高々と昇りつつある今、月の光では照らし切れなかったものまでが、明々と照らし出されることになるのです。
5-3. 日本語の真相が全面発現
そういう時代の流れを受けて、日本語もまた、真相を全面的に発現することとなりました。
私は、日本語の根底に、神の存在を認める構造が潜んでおり、その構造が日本語全体を統御していることに気づき、それを「神主(しんしゅ)アップダウン構造」と名付けました。
日本語の構造の中に神が組み込まれているのです。したがって、日本人の意識の中に、神が組み込まれているのです。だから、日本人は、ことさらに宗教というものを意識せずとも、日本語を使うことによって、神とつながることができるのです。
『天地開闢以来初めて、日本語がその真相を現わしました。』(『日本語は神である』序文)
その言葉、天地に恥じるものではございません。
西洋文法を借りて日本語文法を構築しようとしてきたこれまでの文法学者の努力は、日本語の本性にたどりつくことができず、文法構築に苦しみ続けて来ました。
新生の真正の神聖の日本語文法は、神主(しんしゅ)アップダウン構造に基づいて構築されていくことでしょう。
6.天皇と日本列島の存在意義
6-1. 日本列島の存在意義
日本列島の重大任務の一つは、天皇の御座(みくら)を保持することにあります。
日本列島に神座を置く神々は、挙げて、天皇の御座を奉齋申し上げるというお立場をおとりになります。
このことは、別途に一文を草したいと存じます。
ここでは、日本列島と日本人とが、歴史を通じて天皇の御座を大事に保ち続けて来たということの意味が、太陽の新時代に於いて理性的に感得されることになるということをのみ、申し上げておきます。
6-2. 天皇は日神の象徴
天皇は日本国の象徴であり、日神の象徴であります。
日本列島は、いわば、地球における日神の出張所でありましょう。
太陽の新時代に、日神が全面的に表に出てこられるのですから、天皇を戴く日本民族の天命がいよいよ全面発揮されることになります。そうならねばならないのです。
7.宗教から理性の光へ
7-1. 人間理性成人祭
私は平成3年にトランスペース研究所を立ち上げたのですが、その創立の祭祀を「人間理性成人祭」と銘打ってお仕えいたしました。
人間の理性が成人する!
神国日本の真相に一枚のベールがかけられていたように、人間理性の働きも、長い月の時代の錬磨を経て今日に至りました。その理性が一人前になることができるのは、太陽の新時代が到来したからに他なりません。
7-2. 理性の光とは日の光
理性というものを、神の存在と正反対におくという感覚が、世間一般の人々の常識的感覚かも知れません。
理性の光とは、日の光に他なりません。
人間たるものは皆、日神から「直日(なおひ)」を戴いております。この直日が、人間の人間たる印でございます。
直日のもたらす光、即ち、理性の光に他なりません。
つまり、真如の光(宗教の光)が月の神様の恵みであったように、理性の光というものは、日の神様の恵みでございます。理性の光とは、己の中の神の光に他ならないのです。
7-3. 宗教から理性の光へ
暗闇を照らしてきた月の恵みは、まことに有り難いものでしたが、今、太陽の新時代、人間は己の生きる道を己自身の理性の光で照らし出すことができるようになりました。
理性の光によって生きるとは、日神が人類経綸の首座にお着きになったこの時代の、格別の恵みでございます。
宗教がこれまで人類教導に果たしてきた尊い役割に敬意を表しつつも、これからの人類は、理性の光をこそ、高く掲げて生きてゆくべきであると申し上げる次第です。
8.トランスペースの理念
8-1. 時代認識が大事
これまで縷々(るる)と、時代認識について述べてきました。
この時代認識がとても大事なことになります。
真の宗教というものは、間違いなく神様の恵みでありました。
日本古来の伝えごとや、世界各地の秘儀真義も、間違いなく神様の恵みであり神霊界の恵みであるもの、多数ございます。
それらは、尊い。尊いことに、間違いはありません。
しかし、今の時代の動きから考えて、何が必要かと思いを致すと、過去の尊い教えや伝えごとに心を深く留めてはおられませんでしょう。地球さんが新しい動きを取っておられるのに、人間だけが昔の教えに縛られて良いわけはありません。
神道は、神の道。
神の道は、生成して止まぬ無限展開の道。
その道に乗って、地球も月も太陽も、絶えず呼吸をしておられます。
その地球の息づき、月の息づき、太陽の息づきに、人間が乗っていく、それを称して、人間が神道を歩むと申し上げるのです。
過去の教えは確かに尊い。
しかし、今、地球の息吹を感覚して、地球と共に生きることこそ、更に更に尊いのです。
その意味で、時代認識をこそ、人間の生き方を考える根底におくべきでございましょう。
8-2. トランスペースの理念
トランスペース研究所は、「太陽の新時代の人間の生き方を考える」ことを主眼として設立したものです。
その理念を次の一文に表現しました。
日本神道を行じ、日本語、英語、古伝を学び、その成果を世界中の子供たち、青年たち、大人たちと共有する。
トランスペース研究所の理念に賛同なさる方々が、澎湃(ほうはい)と現れることを願って止みません。
○ あらたまの日の本つ国とよもして 霊(たま)の緒走り雄叫びあげむ
○ 日の本のよろづの神と共鳴りて 雄叫ぶ吾(あ)れは たまのをばしら (昌原容成)