なぜ鏡の餅というのか?

一月十一日は「鏡開き」の日。
この日に鏡餅を神棚や床の間から下ろします。
なぜ鏡の餅というのか?
この世の鏡は、人の姿を映しますが、神様の世界の鏡には、神様が映ります。
その鏡になぞらえて餅を神前あるいは床の間にお供えし、大年の神様のヨリシロ(受信装置)とするわけ。
つまり、神様を映す鏡ですね。
だから、やっぱり、真空パックはよろしくないというのです。

伊勢神宮だって、20年に一度、新たに作り直すわけですので、真空パックはカビが生えないから便利だと、2年も3年も鏡餅を使いまわすというのは、どうもよろしくありませんね。
毎年、あらたに鏡餅を作り直して、新たな年の大年の神様をお迎えするのが、日本人の生き方でしょう。