衣服に神気が蓄えられる
「馬子にも衣装」というように、衣服には力があります。
女性がきりっと和服を着ると、見違えるほど立派に見えますね。
衣服を単なるモノだと考えてはなりません。
神主が狩衣(かりぎぬ)や斎服(さいふく)を身につけると、それだけで厳かに見えます。
その衣服の力で祭りができるのです。
衣服のエネルギーが人間を引き立ててくれるのです。
また、祭事でもたらされる神気も衣服に蓄えられます。
だから、祭事に列席する際には、とびっきりの一張羅をきることです。
以前、甥っ子が結婚することになり、魂(タマ)むすびをしてあげることになりました。やってきた甥っ子を見ると、何と、ジーパンにセーター姿。
おいおい、一生に一度という大事な魂(タマ)むすびの神気をジーパンとセーターにこもらせるのか。
ちょっぴり苦言を呈しました。
神気は衣服に蓄えられます。
だから、神修者は、白衣を着用して、どのような色の神気であろうと、そのままに頂戴するという姿勢を示すのです。
このように衣服には現実に力があります。
しかし、よれよれの衣服を着ると、逆に己のエネルギーが衣服に食われるということも心得ておくべきでしょう。