月と心を通わせて
この間の満月近くの夜のこと、幼い女の子が月に気付いて声を挙げた。
「あ、お月さんだ、お父さん、お月さん、お月さん・・・」
ところが、一緒に歩いていた父親は、返事もしない。
オイオイ、一緒にお月さんの美しさに驚いてあげろよ。
子どもの心にお日様、お月様、お星様を深く住まわせてあげたいものです。
日月星と心を通わせるということは、単なる風流ではなく、うんと深い意味があるんですよ。
月の神は霊魂の根源神。
昔から、日本人はお月様のことを、ノンノ様と申し上げて、親しんできました。
また、月を歌った和歌、俳句、演歌、歌謡曲等は無数にあって数え上げることすらできません。
そういうお月様に対して、子供が新鮮な感受性を働かせているのに、大人が無感覚では、子供の感性もしぼんでしまいます。
せめて毎月の満月には、お月様に団子でもお供えして、お月様と心を通わせましょう。それが子供の心を育てます。