今年(2014年)の冬至は、朔旦(さくたん)冬至で新生の流れが強く

朔旦冬至
今年(2014年)の冬至は、12月22日ですが、この日はまた、旧暦の11月朔日(ついたち)、新月の日に当たります。
朔日と冬至が重なる場合、それを特別に「朔旦冬至(さくたん・とうじ)」と」呼び大切にお祀りします。朔旦冬至は、ほぼ19年に一度現れるのですが、次回の朔旦冬至は38年後とか。

朔旦冬至が大切にされるわけ


朔旦冬至が、特に大切にされるのは、いくつかの要素が重なるからであります。

まず一つには、冬至の日は、「一陽来復」と申しまして、陰極まって陽転の兆しが見え始める日です。冬至の日は、北半球では、太陽の高度がもっとも低く、昼がもっとも短いのです。つまり、この日以来、昼が長くなることから、「一陽来復」といわれるのです。

また、易を学ぶ人たちは、来年一年の運命を表す年筮(ねんぜい)をこの冬至の日に立てるという習わしがあります。一年の初めは、元旦とはいうものの、その始まりの兆しは、既に冬至の日に生まれはじめるのです。

さらに、その日が旧暦朔日(ついたち)の新月の日に当たるということにも意味があります。
新月は無月であり、ゼロになってこれから満月へ向かって創造力を充実させていくという神機を秘めた時であります。

またさらに、その旧暦が十一月であると言うことにも深い意味があります。
日垣神道の訓えによれば、十一月というのは、来年の運命が形成される月であり、いわば十一月さまの働きで翌年の運命のさじ加減が決まるわけです。

冬至の日が、旧暦十一月の朔日にあたる、朔旦冬至であるということは、この一年が極めて新生の流れの強い一年であったということになります。様々な人間関係を清算したり、仕事が改まったり、その他自分の人生に不要なものごとと縁が切れたりということが多くあった一年であり、それを受けて来年は新生の流れがいっそう強く表れる年であることでしょう。(我が身を降り反ってみましても、古くからの縁の精算を含め、人生ひっくるめての精算が行われた一年でありました。)


朔旦冬至は、新生の流れが強く


前回の朔旦冬至は、1995年。この年一月に阪神淡路大震災があり、三月にはオウム事件がありました。
それを受けての朔旦冬至は、多くの人々が新たな人生の流れに載せられたことでしょう。

今年(平成26年、2014年)もまた、各地で火山が噴火したり、広島を初め各地での災害、気象災害等、いろいろな事がありました。それも大きな目で見れば、日本列島自体が奮い立って、新たな動きを起こそうとしているのかも知れません。災害の被害を受けた方々の犠牲ご苦労を無駄にしないためにも、冬至から始まる来年の私たちの生き様を、日本列島と地球の動きに同調させるという心掛けが必要でしょう。

神道を行じ神祭りをお仕えする人たちは、この日、格別の祭りをお仕えいたします。
しかし、特別の祭りはなさらずとも、日本人が昔から冬至を迎える伝統行事として、ゆず湯につかったり、小豆とカボチャを煮て食したりということを、産土さまとご一緒になさるとよろしいでしょう。
伝統行事には、力があるのです。

可能であれば、産土参拝して、産土さまを礼拝申し上げ、冬至の神さまを礼拝申し上げ、来年一年の運命に幸多かれと祈るとよろしいでしょう。そして、小豆カボチャを戴いて、ゆず湯に浸かって、幸せ気分を満喫なさるとよろしいかと存じます。

冬至神魂、みさちはへませ。新た運命(さだめ)に大みかげ賜びませ。