(書籍)神道のぞき穴・不思議物語(巻一)
神道の世界をのぞき穴からのぞき見ると、不思議な物語が展開される。
神道の断片をいくつか寄せ集めると、神道の本質に迫ることができる。
のぞき穴から神道が見える
『神道のぞき穴・不思議物語』 と称して、不思議な物語を書き綴ります。
障子の向こうに神道の世界が広がっている。その障子に小さなのぞき穴が開いている。そこから中をのぞき込むと、神道の全体は把握できないでしょうが、少なくとものぞき穴から見えている部分は認識することができます。
「片鱗を示す」と申します。「のぞき穴」から見える小さなかけらのような部分に、神道の無限の奥深さを感じ取って戴ければ幸いです。
のぞき見するのに覚悟は不要
神道に興味はあるが、何をどう学んでよいかわからない、あるいは、深く神道を行じてみたいとまでは思わない、という人々も、神道をチラリとのぞき見することには抵抗が無かろうと思います。
それで結構です。ちょっとのぞいて見てください。のぞき込むのに、何の覚悟も要りません。
神道生活半世紀の不思議物語
筆者が神祭りの道に入ってほぼ半世紀になります。
その間、いろいろな経験をいたしました。神修の生活でなければ決して味わえないであろう珍しい経験もあり、必死の思いでしのいで来た危うい経験も数多くあります。今、半世紀の神修生活を振り返れば、未熟な経験も、危うい経験も、結構おもしろいと思えるものです。
その中から、少々不思議な話をいくつか選び出して、御覧に供したいと存じます。脈絡もなくバラバラのエピソードを集めたものですが、それ故、膝をくずして気軽にお読みいただけることでしょう。
あなたが、これをお読みいただいて、神道に興味を持っていただけたら幸いです。「のぞき穴」の中に、神道の素晴らしさを感じていただき、そこから進んで、神祭りを深める道を歩んで下さるならば、著者の喜び、これに過ぐるものはありません。
全10話の題目
*第一話 祓え祝詞の効果が医療機器で証明される
*第二話 祝詞を書くと祭りが始まる
*第三話 物の意識指数が祝詞で変わる
*第四話 「おーいお茶」はカミさんを呼ぶ祝詞
*第五話 ヒトフタミは天地創造の祝詞
*第六話 神道は シンドウか シントウか
*第七話 鎮魂球は生きている
*第八話 鞘から出るのを嫌がる刀剣
*第九話 風や刀剣が、ムスビの力を持つのはナゼか
*第十話 大震災3・11犠牲者の真相
日本列島の精気を享けて
本書を書き進めながら、これまでの神修生活を振り返ると、面白い人生を送ってきたものだとつくづく思います。しかし、第十話「大震災3・11犠牲者の真相」は、さすがに涙なくしては書けませんでした。
全十話を通して思うことは、 日本列島に生を享けた日本人は、日本列島の精気によって生かされているということです。
日本列島の精気が化けて、日本人となる。
日本列島の精気が化けて、日本語となる。
日本人が日本語を使って生きていく。
その日本人の生き方の根本に、日本人の心の大道があり、それを神道と申し上げる。
ならば、「神道のぞき穴」とは、見ず知らずの世界をのぞき見することではなく、日本人であるあなた自身の本源に連なる世界をのぞき見ることに外なりません。
のぞき穴から見える「不思議物語」とは、あなた自身が生かされている不思議な不思議な物語に通じるものでありましょう。
日本語の不思議、日本人の不思議、日本列島の不思議、あなたという存在の不思議、それらはみな、言葉本来の意味で「有り難い」ことであります。
半世紀の神修生活で経験した「不思議物語」は、とても十話では書き尽くせません。まだまだ書き続けてまいります。
のぞき穴から垣間見る断片をつなぎ合わせると、結構、神道理解が深まることでしょう。
日の本の 神道無限の展開に 共鳴り起こせ ヤマトクニビト