日本酒「古酒屋のひとりよがり」加藤清正の子孫が造る大吟醸酒
日本酒は日本文化の華:「古酒屋(こざかや)のひとりよがり」の蔵元・産地
山形の日本酒「古酒屋(こざかや)のひとりよがり」の酒銘を楽しむ
蔵元の加藤家は、戦国の武将・加藤清正の子孫であるとか。
加藤清正の嫡男 忠廣公が出羽国庄内に配流され、加藤家の歴史が始まった。
「ひとりよがり」の正式な酒銘は「栄光冨士 古酒屋のひとりよがり」である。
「ジュゲムジュゲム、ゴコウノスリキレ」ではないが、酒銘には、ヨーロッパ貴族がミドルネームを重ねるにも似た複雑な名乗りが多い。
先ず「冨士」は、 安永7年(1778年)、加茂屋專之助が酒銘を「冨士」と定め、酒造業を開始したことに因み、蔵元の社名にもなっている。
昭和30年代に「冨士」の上に「栄光」を冠して「栄光冨士」の商標登録を得た。
以来、「栄光冨士」ブランドの各種名酒を造り続けている。
その「栄光冨士」ブランドの一つとして古酒屋のひとりよがり
つまり、ひとりよがりは、
姓は「栄光冨士」、
ミドルネームは「古酒屋の」
名は「ひとりよがり」
とでも言えようか。
こういう名乗りにも、蔵元のこだわりが感じられて、その心意気が却って心地よい。
「ひとりよがり」の酒造りの道
その酒造りは「ひとりよがり」(独り善がり)かも知れない。
そうさ、それでよいのさ。自分が本当に良いと思える酒でなけりゃ、他人様に提供できるものではない。
「ひとりよがり」で大いに結構、俺たちは自分の酒造りの道を歩むのみだ。
そういう蔵人たちの想いが、この酒銘から響いてくるようだ。
庄内地方で発見された酵母に「10号酵母」という働き者の酵母があり
、栄光冨士の酒はこの10号酵母と高温糖化酒母を用いて造られる。
仕込水は鶴岡の地下水を利用しているが、この土地は、日本一綺麗な水道水に恵まれている。
栄光冨士の酒の中でも、とりわけ「古酒屋のひとりよがり」は、蔵元が頑ななまでに酒造りにこだわって造る名品である。
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