感想4・ツキを呼び込むアップダウン構造(恒吉彩矢子)


 感想文の作者、恒吉彩矢子(あやこ)さんは、『ツキの天使がやってくる秘密のレッスン』(徳間書店)の著者です。セラピストとしての経験を踏まえてメルマガ『ツキの天使を引き寄せるステキな言葉』を発行していらっしゃり、そのメルマガでアップダウン構造を紹介して戴きました。それをここに掲載します。
 時々、思うのですが、作者以上に読者の方が作品を上手く解説されることがあります。 恒吉彩矢子さんの「ツキを呼び込むアップダウン構造」解説もなかなかに上手くまとめられている上に、鋭い洞察も含まれているので感心しました。最後の「昌原から一言」で、それについて述べます。
 では、ツキの天使の代弁人・恒吉さんのアップダウン構造解説を拝読いたしましょう。
(昌原容成) 

(日本語は神である)ツキを呼び込むアップダウン構造(恒吉彩矢子)

「ありがとう」は宇宙法則、神への感謝

 「ありがとう」という言葉を言うと「宇宙法則」あるいは「神」に向けて感謝を表明していることになるんですよ。(昌原 容成さん)

 昌原容成さんは、翻訳業を30年されている、神道と日本語に詳しい方です。
 昌原さんは翻訳をしながら、ずっとその難しさに悩んでいたのですが、 あるとき、日本語が他言語とは違う構造をしているのに気づいたのです。
 それが、「日本語のアップダウン構造」。

 どういうことかというと…、例えば「ありがとう」という言葉があります。
 英語では「I thank you.」。
 英語はショートカット構造なので、
  私(I)は → 感謝する(thank) → あなた(you)に
 と直線的になるのですが、日本語のありがとうは、「有難い」ということです。

 なんで「あることが難しい」のが感謝になるかというと、
 私(I)は、↑めったにないことを起こしてくれた方(god?)の好意を受けて、↓自分にイイコトをしてくれたあなた(you)に感謝します、とアップダウンするのです。

 要するに、「ありがとう」という言葉を口にするだけで、「私→あなた」に感謝するだけでなく、「私↑神さま↓(→)あなた」と、あなただけでなく、 神さまにも感謝を伝えている祈りの言葉だというのです。

 な、なるほど!!!@@ 

「おかげさま」や「すみません」の目に見えない世界。

 それと同じ構造をしている言葉に「おかげさま」「すみません」があります。

 「おかげさま」は、「あなた」の目に見える世界の手助けと、それを目に見えない世界で支えている神仏の働きと、両方あわせて感謝すること。

 「すみません」は、「謝って済んだとは思っていません。良いことをすれば、 それが因となって、よい果(結果)が生じるという因果律がありますから、「私」は必ず「あなた」に恩返しさせて戴きます」ということ。

 目に見えない世界や力を信じているからこそ成り立っている日本語なのですね。
 詳しくは…日本の不思議はアップダウン構造

「すみません」も前向きの言葉

 私は、「すみません」と謝るよりも「ありがとう」と言ったほうがいいと思っていたのですが、 「すみません」というのは、「あなたにしたことのお詫びは済んでいません。あなたがやってくださったことのお礼は まだ済んでいません。借りっぱなしでは宇宙の法則に反します。その恩返しはさせていただきますね!」という、 とてもに前向きな言葉だったのだと知りました。

「私」の無い日本語の素晴らしさ

 また、この考え方でいくと、「ご飯ができましたよ」「お茶が入りましたよ」という言葉も、 アップダウンしているのかもしれません。
 外国語だったら「私がご飯を作りました」となるはずですが、日本語では「私」はいないんです。

 これは、ご飯が、目に見えない力のおかげでもって、私を通じてできましたよ、という、これまた何気なく神仏への感謝が込められている用法だからかもしれません(推測ですが)。

(昌原注釈:ううーん、スルドイ!この点はあとでコメントします。)

ショートカットの謙虚さからアップダウンの感謝へ

 「私」がない用法など、日本語は謙虚な言葉が多いのですが、私は今まで、それは「相手」に対して謙虚であれということだと思っていました。

 でも、実はそれだけではなく、目に見えない力への感謝でもあったのかと思うと、日本語はなんて素晴らしいんだろうと思ってしまいます。

「御座居ます」はアップダウン構造の奥へ

 でも、…いやそんなことはない!「ありがとう」は、めったにないことをしてくれた相手へのショートカット構造の感謝じゃないか?…と、 思う方もいるかもしれません。私もちょっと思ったのですが、「ありがとう」の丁寧版は「ありがとうございます」です。
 ございますというのは、「御座居ます」。つまり、「尊い方がいらっしゃる」ということですから、 いくら感謝の気持ちを伝えるとしても、一般人に使うとは考えがたいですよね。

 だから、やっぱり、「有難い尊い恩寵をくださった御座におられます方に感謝します」ということなのでしょう。

(昌原:「御座居ます」については、下記の記事もお読み下さい。)
  ▼「ありがとう」に「御座います」をつけると言霊の力が強まる

「ありがとう」は感謝の祝詞

 「ありがとう」「おかげさまで」と言えば言うほど、その存在に感謝の祝詞を捧げている、ということになるのです。 そして、たくさん感謝すればするほど、因果律に従って感謝したくなることが返ってくるんですね。

 「ありがとうございます」。ますますたくさん言おうと思います!

★今日のポイント☆彡

 ≪「ありがとう」と言えば言うほど、感謝の祈りをささげていることになる。どんどん言って、もっと幸せになろう!≫
 これでツキの天使が73メートル引き寄せられましたよ!^^
  ANGELS BLESS YOU!
恒吉彩矢子  

<昌原から一言>

 恒吉彩矢子(あやこ)さんは、対人関係のストレスから会社を辞職され、人生の道を模索中に、両親の肩を揉んだら「才能あるんじゃない」と褒められたことを思い出し、セラピストの道を歩むことになったとか。この単純さは素晴らしい!親孝行はするものですね。

 現在リラクゼーションサロンを経営しつつ、執筆、セミナー、講演に活躍中。著書は『ツキの天使がやってくる秘密のレッスン』ほか多数。
 上記の感想文は、メルマガ『ツキの天使を引き寄せるステキな言葉』に掲載されたものです。このメルマガは、心を明るく活気づけてくれる言葉のみを厳選して届けてくれるという、まるで「天使」のような志によって発信されています。

 そのメルマガでアップダウン構造を紹介して下さったとは、アップダウン構造にツキを呼び込む力があると認めて下さったのですね。

 確かに、アップダウン構造は、宇宙法則・神とつながる構造ですので、ツキの天使さんも大好きな仕組みであるに違いありません。

 「ご飯が、目に見えない力のおかげでもって、私を通じてできましたよ、という、これまた何気なく神仏への感謝が込められている用法だからかもしれません」

 これは全くその通りです。恒吉さんは、まだ『アップダウン構造』の全部をお読みではなく、当サイトをお読みになった段階で上記の文章をお書きになりました。なかなか鋭い指摘です。

 実はこの点は、『日本語は神である』第四章の一節「日本語の主語は神である」の中に『出来る』は『出て来る』」として説明しています。

 日本語の意識においては、「石油が出来る」(be formed) という自然現象も、「地球を救うことが出来る」(can)という人間行為の可能性も、 「出来事」(happening)も、すべて神から「出て来る」のです。根源の力は、すべて神から「出て来る」のです。
 (『日本語は神である』 P.169)

 当サイトをお読みになっただけで、上記のような鋭い洞察がお「出来」になるとは、さすがです。 ツキの天使さんの代弁をなさっているうちに、ツキの天使さんの心が「出て来る」のでしょうね。
 恒吉さん、ありがとうございました。恒吉さんのホームページリンクを下に記しておきますので、興味のある方はどうぞ。
 → 恒吉彩矢子さんのツキ天ネット

【トランスペースの本(神・電子)】
「アップダウン構造」というキーワードを知れば、眼からウロコがぼろぼろ落ちて、あなたの中で言霊の力が爆発するでしょう。
『日本語は神である』 (アップダウン構造により日本語・日本文化を解明する書)