身土不二の深い意味は産土を理解してこそ
食養の世界で「身土不二(しんどふじ)」という言葉がある。
人間の身体は、土と不二であって異なるものではない。
大地の産物を食べて人間の肉体細胞が作られることから、「身土不二」という言葉が生まれたのである。
しかし、「身土不二」の深い意味を、産土の神に対する感覚を含めて、もう一歩進めて受け止める必要があるのではなかろうか。
「身土不二」である、だから自分の土地の産物を食べましょう、それが自分の身体を調える基本になり、その土地の産業の振興にもなり、郷土の発展に資することにもなる。
それはその通りです。
そこに、産土に対する感覚を付け加えて戴きたいのです。
大地の産物を食するということは、大地を食するということであり、その大地の九尺下からは産土の神の世界であると知れば、
「身土不二」とは「己と産土とは不二である」
といことになりますね。
大地の産物は、大地の磁気波動に染められて生育する。
大地の磁気波動とは、産土の神の磁気波動であるのです。
であるが故に、産土の神によってこの世に肉体形成して生まれてきた人間は、その土地の産物を食して、その土地の産土の神の磁気波動を身にうけるのがよろしいのです。
また、大きく見れば、日本列島というまとまりがあって、日本列島特有の磁気波動を発している。だから日本人として生きたいと願うのであれば、可能な限り日本産の食物を摂りましょうということになる。
大地の産物を食することは、産土の神の磁気波動を身に受けること。この感覚を持って生きるというのが、日本人の生き方と申せましょう。
下記の記事、あらためてお読み下さい。
→ 産土百首03 草も樹も吾が産土の御體の