「あさが来た」の女大関と相撲と日本文化論

NHK朝の連続ドラマ「あさが来た」がおもしろい。
主役のあさ(波瑠)ちゃんが、炭鉱夫を相手に相撲をとろうとして啖呵を切る。

私はこう見えても、京都の女大関といわれたんどす。
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横綱は別格のグランド・チャンピオン

横綱とは言わずに、大関といった所がミソである。

実は相撲の最上位は大関であり、大関こそがチャンピオンなのです。
横綱は特別の特別、別格の別格、いわばグランド・チャンピオンなのです。

あさ(波瑠)ちゃんが、私は京都の女大関よと啖呵を切ったのは、私は2番手で一番強い女性はほかにいます、ということではない。
京都の女大関は、京都の女たちの中で一番強いという意味。

大相撲の横綱は、実質上の大関か?

一時期、外国人横綱の品格が随分とマスコミで騒がれたことがある。
あれは酷かったですね。

たとえば、噂の外人横綱が師匠と並んで記者会見をしていた。
会見が終わると、その横綱はさっと立ち上がって、すたすたと会見場から立ち去った。その後から、師匠がのこのことついて行く。やれやれ。

またその外人横綱が師匠とにこやかに握手してカメラのフラッシュを浴びる。

これ、日本人の所作、日本文化が全く分かっていない。
残念なことに、その師匠も師匠だ、それを許しているのが何とも情けない。

もし仮に、私が神道の師匠と並んで座って記者会見をしたとしましょう。
会見が終わりました。私は立ち上がりますが、すたすたと退出することなどできるはずがありません。
その場に立って師匠をうかがい、必要とあれば、師匠が立ち上がって退出される準備が整うまでその場で待ちます。
そして、師匠のあとについて会見場を退出します。

そんなことは武道・神道を学ぶものの常識でしょう。
それが日本人の文化なんです、行動パターンなんです。

その私が、師匠と握手して、握手ですよ、握手、握手して「一緒にがんばりましょう」とばかりににこやかにカメラのフラッシュを浴びるなど、できるわけがありませんでしょう。(そんなことをしたら、長老達に張り倒されますわ。)
武道・神道には、こういう日本文化の常識的行動パターンが残っています。

だからねえ、その外人横綱の品格がないと騒ぐのだが、いやいやそもそも、その師匠がだらしない。
日本人でありながら、しかも相撲取りでありながら、日本文化がまったく見についていない。

今の大相撲の規定では、大関が二場所連続優勝したら、横審委員会で横綱昇進について審議することになっている。審議で横綱昇進が見送られることはまずない。

この規定は廃止すべきでしょう。

横綱は、特別の特別、別格の別格なんです。
チャンピオンではなく、グランド・チャンピオンなんです。
相撲が神事であるならば、横綱は、しめ縄を腰に付けた神主でしょう。

大関の中で、日本文化を身に修めた者のみが、横綱を名乗るべきでしょう。

江戸期の各種番付には、最上位は大関で会って、横綱は表示されていません。

【諸国温泉効能番付】最上位は大関である

【諸国温泉効能番付・最上位は大関】

江戸期ののの番付見ても、最上位は大関であって、「横綱」はむやみやたらに現れないのです。
大相撲も、これに倣うとよいのだが・・・。

国技とは、日本武道の総体

相撲が日本の国技であると、一体誰が言い出したのか。
相撲は国技の名に値しないと私は思います。

相撲が日本の国技であるというならば、相撲の別格グランド・チャンピオン横綱は、日本文化の体得者であるべきでしょう。

強いのは大関までの打ち止めでよろしい。
あさ(波瑠)ちゃんが啖呵を切るように、大関が一番強いのです。

強いだけで、横綱になれるという今の大相撲は、日本の国技の名に値しないと思います。今の横綱は、実質上の大関でしょう。

日本の国技とは、本当に日本文化のなんたるかを表現できるようになったところの大相撲をも含む日本古来の武道の総体であると、私は捉えています。

それにしても、あさ(波瑠)ちゃんに、「京都の女大関」と啖呵を切らせた脚本家に敬意を表したい。

日本文化については、下記の記事をお読み下さい

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文化とは、共通の行動パターンであることをしっかりと認識しておきましょう。

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