天皇のお言葉を経営者に「絆を大切にして困難を乗り越える」

天皇陛下は平成21年(2009年)の年頭にあたってご感想を発表された。
世界的な金融危機による日本の経済情勢の悪化については、

多くの人々が困難な状況におかれていることに心が痛みます。
国民の英知を結集し、人々の絆(きずな)を大切にしてお互いに助け合うことによって、
この困難を乗り越えることを願っています

と述べられた。
不況不況と掛け声上げてさっさと「派遣切り」に邁進している上場企業の経営者たちは、このお言葉をよくよく噛みしめて戴きたい。

人々の絆を大切にしてお互いに助け合うことによって
この困難を乗り越える

ということを、日本の企業はこれまでやってきたはずではないか。
企業の内部留保がまだまだあるうちに、非正規社員を切り捨てて、企業の安泰を図ろうとするのは、これまでの日本的企業の在り方から逸脱するアメリカ的手法と言わざるを得ない。

日本はいつからこのような国になってしまったのだろうか。
不況の時には、従業員も経営者も、一丸となって自分たちの給料を減らしてでも一緒にこらえて頑張ってきたではないか。
ところが昨今、構造改革とやらで、アメリカ流の資本主義、それも金融偏重の資本主義を日本に植え込んだ結果、株主偏重のアメリカ流を貫くために、簡単に非正規社員を切り捨てるということがシステム上やりやすくなった。そのつけが、こんなにも早く大きく日本社会に降りかかってきた。
天皇陛下のお言葉は、的確にその事情を洞察され、日本人の行くべき道を示しておられる。

人々の絆を大切にしてお互いに助け合うことによって
この困難を乗り越える

これが日本人の生き方であったはずではないか。
企業の経営者たちは、天皇陛下の年頭のお言葉をよくよく噛みしめて戴きたい。

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