日本酒「千代むすび」 千代に八千代にむすびの力を
日本酒は日本文化の華:千代むすび(ちよむすび)の蔵元・産地
鳥取の日本酒「千代むすび」(ちよむすび)の酒銘を楽しむ
「千代むすび」とは、いかにも目出度い。
この酒は、大山の伏流水を仕込み水に、酒造好適米とされる五百万石を用いて醸される。
酒というものが、婚礼を始め、さまざまな祭事にもちいられるのは、酒にはそれだけの徳があるからである。
三三九度の縁結びの盃に、ウイスキーやビールでは締まらない。
麦の酒(ビール、ウイスキー)は、それはそれで味わいがある。しかし、神祭りには、やはり米の酒がふさわしい。
米の酒には、それだけの徳がある。
酒の徳とは、神気を呼び込む力にほかならない。
素盞嗚(スサノヲ)の命がヤマタノオロチを退治するという神話がある。
八つの門を作り、そこへ八つの酒壺をおいて八塩折(やしおおり)の酒をみたしたと古典にある。
ヤマタノオロチとは、八州の精気を飲み込んだ神力体である。それを呼び込むのに、酒を用いたのは、酒の神徳によって、神力体を呼び込んだということである。
日本酒は神宝、神祭りにかかせない
酒の力というものは、まことに貴く、神祭りには欠かせない神宝と言える。
神国日本は、瑞穂(みずほ)の国ともいわれ、米の力で保たれている。
米を醸して作る日本酒には、米に迫るほどの祭祀力がこめられている。
その日本酒を用いて、婚礼のむすびの祭りをする。
だからこそ、祭りが天地に通る。ウイスキーにその力は求められない。
その日本酒に「千代むすび」と名付けて、むすびの力の弥栄(いやさか)を祈る。
日本酒は、祝いの席には欠かせないのだが、とりわけ婚礼にこの「千代むすび」を用いるならば、酒徳とともに名乗りの力を添えて、人々の心をむすび合わせることであろう。
婚礼に限らず、あらゆる物事はむすびに始まる。
その意味で、事業の縁結びの席で、事業の繁栄を祈ってこの酒を酌み交わすのもよろしい。
また、新年の祝い酒としても、すこぶるよろしい。
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