日本酒「西の関、秘蔵酒」 西国で最上位の位を保て
日本酒は日本文化の華である:西の関(にしのせき)の蔵元・産地
大分の日本酒「西の関」(にしのせき)の酒銘を楽しむ
英語のチャンピオンは、最上位の位を表す。
では、相撲のチャンピオンは、大関か横綱か?
正解は、大関である。大関がチャンピオンである。
関(せき)とは、本来、最上位の相撲取りを意味する。
「今にすまふの長を 関といひならはせり」(日本相撲鑑)
(「すまふ」とは「すもう」のこと)
関取とは、相撲取りを敬っていう言葉。
そして、大関が、英語でいうならば、チャンピオンに当たる。
その大関チャンピオンの中で、別格の大関を、横綱と呼ぶ。
横綱は、チャンピオンの中の別格のチャンピオン、つまり、グランド・チャンピオンである。
別格の大関を、横綱と呼ぶ・・・いや昔は横綱と呼んでいた・・・・というべきか。(最近の横綱の言動を見ると、ああ、横綱の風格は、遙かなる過去の物語となってしまったのか?)
相撲取りの美肌は日本酒によって
さて、話を酒に戻す。
相撲取りには日本酒が良く似合う。
優勝祝いの大盃に、日本酒をトクトクとついで、グイグイと飲み干す。
日本酒をよく呑む関取の肌は、白く輝いてまことに美しく、相撲の様式美を飾る。
日本酒の中には、美肌・美白効果をもたらす酵素が含まれているそうで、麹を素手で揉み込む作業を永年続けている杜氏達の両手は、すべすべと白く美しい。
最近の化粧品にも、日本酒酵母の持つ美肌成分を含むものが出始めている。
→ ラプチューンのモイストリッチ洗顔石鹸
関取方には、大いに日本酒を飲んでいただき、土俵での美しさを表現して戴きたいものでえある。
吾こそは、酒の世界の長「西の関」なり
吾こそは、酒の世界の長なり、と「西の関」が名乗りを挙げる。
西国、大分県は国東半島にあって、時代の風潮や流行に流されることなく、あくまでも昔ながらの伝統的「手造り」にこだわり、名実ともに「西の関」たる貫禄をあらわすに至った。
昭和38(1963)年12月には、大吟醸「秘蔵酒」を発売する。
杜氏が心魂込めて造り上げた品評会用の酒で、門外不出の幻の酒という意味を込めて「秘蔵酒」と命名された。
この「秘蔵酒」に対して、酒博士・坂口謹一郎氏から
あたらしき うまさけのみち ひらかめと
つくりいでましし さけは秘蔵酒
との歌が寄せられた。
相撲の世界がどうなろうとも、日本酒を造る蔵元、杜氏、蔵人たちの心意気は、昔に変わらず、ひたすらである。
ああ、「西の関」よ、お前さんこそは、まことに「西の関」であってくれい。
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