真空パックの鏡餅でよいのか
鏡餅を二つ重ねて大年(おおとし)の神様のよりしろ(受信装置)とすることを考えると、最近はやりの真空パックの鏡餅は、あれでよいのでしょうかね。
カビが生えるから面倒だとか、極端な例では、去年一昨年(おととし)の真空パックを飾って安くついたと考えている家もある。
新しい年の新生の運命を大年の神様が年魂(としたま)として分けてくださるのに、いや私は昨年の古い運命で結構でございます、私は一昨年のホコリまみれの運命でよろしゅうございます、というおつもりか。
面倒くさいなどと言わずに、せめて一年の初めくらいは、生々の神気を受けるにふさわしい形をとってはどうであろうか。
餅にカビが生える、それを削って餅を割る。
それもまた楽しいことではありませんか。