神様は生のコメを食べるの?

米、塩、水を供えて神祭りをする。幼い子がそれをみて言った。
神様は生のお米を食べるの?
お供えの素饌(そせん、米塩水酒)や五穀は神様がお食べになるのではない。
米の力、塩の力、水の力を使うのである。
一粒の米には大地の力、水の力、日の力、月の力、星の力が凝縮されている。
その力を使って祭りをするために、素饌をお供えするのである。
その他のお供えをミケツという。
ミケツも同様に、海のものを供えて海の力を祭りに用い、山のものを供えて山の力を祭りに用いる。
そのためのお供えである。
したがって、重要祭事にあたっては、祭りの力を大きく発揮するためにも、豊かなミケツをお供えするのがよい。神様がお食べになるというのではなく、ミケツに籠められた力をお使いになるのである。

【トランスペースの本(神・電子)】
「アップダウン構造」というキーワードを知れば、眼からウロコがぼろぼろ落ちて、あなたの中で言霊の力が爆発するでしょう。
『日本語は神である』 (アップダウン構造により日本語・日本文化を解明する書)