【友の会通信】2014-09-08 人間・この複雑なるもの(2) 精のつながり

夏はあっという間に過ぎ去って、随分と涼しくなりました。
ここしばらく、『日本語は神である』のオーディオブック制作に没頭して
おり、昨夜ようやく音声の編集が終わりました。
数日中に、トランスペースのサイト等で入手出来るようになります。
ご活用下さいませ。

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人間・この複雑なるもの(2) 精のつながり
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前の通信で、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の背後にあって、彼らの
活動を支える存在があったと述べました。

一個の人間は、肉体をまとってこの世で生活しているのですが、
この人間の仕組みの複雑なることは、例えようもありません。
信長、秀吉、家康などは、その背後の火竜神、水神、白狐霊群をも
含めて、信長、秀吉、家康であるのです。

これは特に彼らのような大仕事をおこなう人物に限ったことでは
ありません。
普通のお家にでもみられることであるのです。

三年ほど前に、九州のある名家の火継ぎ祀りをお仕えしたことが
ありました。
火継ぎ(ホツギ)とは、氏の精を正しく子孫に伝えるという祀りです。

依頼を受けてその家の火継ぎ祀りをお仕えすると決した所、
直ちに、その家に縁(ゆかり)をもつ狐霊群の頭領から、自分たちも
祀りに参加させていただき、神道の流れに載せて戴きたいという
依頼がありました。
正確に申し上げると、火継ぎの家(仮にA家と呼ぶ)と縁のある
フィリピンの名家(仮にR家と呼ぶ)の背後にあってその一族の
ハタラキを助ける狐霊群でありました。
そのフィリピンのR家は、フィリピンでは名誉ある一族であり、
国のために尽くした人たちを多く輩出しているのです。そこにも
それを助ける狐霊群があったわけです。
R家の一員(フィリピン人なら誰もがよく知る人士)が日本滞在中に、
A家の日本女性と縁ができ、娘が一人生まれたのですが、悲しい
経緯があってR家の父親はフィリピンへ帰国しました。
その娘は、日本で二人の娘を産みました。
この三人の女性たちを、A家の戸籍に入れるに当たって、
A家の火継ぎ祀りをお仕えしたのです。

祀りの当日は、A家ならびにR家の祖霊たちの新生祭とともに、
水鏡にR家縁(ゆかり)の狐霊群をもおよびして、火継ぎ祀りを
お仕えいたしました。
これがご縁でフィリピンへはいずれまた赴くことになるでしょう。

人間は父から「精(せい)」を戴き、母から「体(たい)」を戴いて
この世に誕生するのですが、この「精(せい)」の流れがしばしば
乱れがちになるのです。

三人の女性のうち、母親はフィリピンのR家の精をうけており、
その娘二人は、母親が結婚した相手の家の精をうけているのです。

そのままで、例え戸籍をA家と変えたところで、肉体の中を流れる
血に籠もる精は、A家の精ではありません。
このままで、A家のご先祖さまー、と言って手を合わせた所で、
A家の先祖と繋がりようがないのです。
血の球の中に籠もる精は、いわば先祖の霊波を受ける受信装置です。
A家の精をもたない人が、A家のご先祖さまーといったって、A家の
先祖と繋がりようがありません。

そこで火継ぎ祀りをお仕えして、三人の女性たちの血の中に
A家の精を重ねていただくのです。

こんなことが、人間にできるでしょうか。できません!
当たり前でしょ、人間にできるわけがない。
しかし、人間を造りなさる神様方はおできになります。
いわば人間製造工場でおはたらきになる神様方でしたら、
人間の精を作り替えてかぶせるということが、おできになるのです。
だから、マツリというものは、神様方がなさるものだと申し上げて
いるのです。
神主(人間)は、神様方がなさいますマツリにお仕えするのです。
火継ぎ祀りを「行う」とはいわずに、火継ぎ祀りを「お仕えする」
というのはそういうわけです。

精によって先祖と繋がるということを考えると、諸外国に見られる
ように夫婦別姓とかで、母親の姓を名乗る子供たちが増えると
その子たちは先祖との繋がりをずたずたに切り裂かれることに
なりますね。
また父方の精の流れが切れたままで、血筋の乱れに気付かず
に一生を終える人たちも結構いらっしゃるようです。

子供が悲惨な出来事に遭ってしまうというニュースを見るにつけ
この子たちが、先祖ときちんとつながっていたならば、このような
ことは避けられたのではなかろうかと思うことがしばしばあります。

人間は精によって先祖と繋がるものであるということ、日本人
の常識としたいものですね。

「親子で学ぶ神道読本(一)父と母と産土の神」で、そのことを
詳しく解説しました。子供達に読ませてあげる以前に、親が
読んで学んでいただきたいものです。


来たる9月23日は、秋分のミタマ祀りの日。
ご自分はもちろん、子供達が正しく先祖とつながるように導くのも、
親の役目でありましょう。